01 / 06
着心地がいいこと。
肌は、嘘がつけない。
袖を通した0.2秒で、
からだは全部わかってしまう。
だから、ここだけは冗談にしない。
素材を選び、縫い目をたしかめる。
着ていることを、
一日ぶん忘れていられるように。
Philosophy — 6つのしあわせ
SIX PAX は6文字です。腹筋も6つ、しあわせも6つ。下の2つの作品は、 同じ6枚を別の形に組んだものです。触れると、 6つの腹筋と、ひとつのハートになります。
Six Pack — 6つの腹筋
横一列の6文字を1度押すと、2列×3段へ組み上がります。 左の列を上から読むと SIX、右の列は PAX。
6つのしあわせを、ひらく
One Heart — ひとつのハート
同じ6文字が、6つに分かれたひとつのハートになります。 小さなハートが6つではなく、ハートが1つです。
6つのしあわせを、ひらく
The Six Laws of Iron — 一族の掟
6つのしあわせは、服の機能の話ではありません。着た人の一日に、 何が起きていたらいいかの話です。縦に、1つずつ。
01 / 06
肌は、嘘がつけない。
袖を通した0.2秒で、
からだは全部わかってしまう。
だから、ここだけは冗談にしない。
素材を選び、縫い目をたしかめる。
着ていることを、
一日ぶん忘れていられるように。
02 / 06
鏡の前で、背筋が
0.5秒だけ伸びる。
誰にも気づかれない、
その0.5秒のために作っている。
胸を張る理由は、
服のほうから渡したい。
気分は、意志より先に変わる。
03 / 06
たたんだ服を広げる朝は、
一日でいちばん静かな時間だ。
その静けさの真ん中で、
少し笑えたらいいと思う。
プリントは他人より先に、
あなたへ向けて置いている。
笑顔は、他人のためだけのものじゃない。
04 / 06
すれ違いざまに二度見して、
小さく吹き出してもらえたら成功。
大笑いは狙わない。
声になる前の、息だけの笑い。
あれがいちばん、
人のきげんを直してしまう。
背中は、他人のために空けた余白だ。
05 / 06
「それ何?」の四文字で、
世界はひとつぶん、やわらかくなる。
服は、話しかけていいという
合図になれる。
一日に一回でいい。
その一回のために、
背中はいつも空けておく。
06 / 06
はじめの五つがそろって、
やっと六つめ。
けれど、この六つめだけは、
わたしたちでは決められない。
決めるのは、
何度か洗ったあとのあなたと、
来年の夏のあなただ。
縦書きです。列が画面に収まらないときは、横に送って読んでください。
Read to the end — 読み終わり
ここまでが6つの話でした。ここから先は、実際に着られる全11点の話です。